ゆれるな!マイホーム遊んで覚える木造住宅の耐震
平面図に耐力壁を置いて、地震で揺らしてみる。それだけのパズルです。壁が足りなければ倒れ、量が足りていても片側に寄っていれば、家はねじれて倒れます。
施主の「大きな窓がほしい」「柱のないLDKにしたい」という要望と予算のあいだで、どこに壁を残すか。実際の設計で毎回悩むところを、そのままステージにしました。
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- 全23ステージ・5章
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このゲームで覚えること
木造住宅の耐震性を確かめる方法のうち、設計の初期段階で間取りに直接かかわる4つの考え方を扱います。どれも難しい計算に見えますが、言っていることは単純です。
壁の量:壁量計算
地震の力に耐えるのに必要な壁の量は、床面積と建物の重さで決まります。これに対して、実際に置いた耐力壁の長さに「壁倍率」(壁の強さ)を掛けたものが足りているかを、東西方向と南北方向それぞれで確かめます。
ゲームでは、強い壁ほど少ない枚数で済むかわりに高くつきます。安い壁をたくさん置くか、高い壁を少なく置くか。予算の中で組み立てるのが第2章です。
バランス:四分割法と偏心率
壁の量が足りていても、南側だけ大きな窓で壁がなく、北側に壁が集中していると、地震のとき家は回転するようにねじれます。
四分割法は、平面を4つに割って両端の部分にそれぞれ壁が足りているかを見る、簡易な確認方法です。偏心率は、建物の重さの中心(重心)と、壁の硬さの中心(剛心)がどれだけ離れているかを表す数字で、離れているほど危険です。第3章では、偏りのせいで傾いた家を直すステージもあります。
上下をそろえる:直下率
2階の壁の真下に1階の壁があれば、力はまっすぐ基礎まで流れます。真下に壁がないと、2階の重さと揺れは1階の梁や床が受け止めることになり、そのぶん弱くなります。この割合が直下率です。
法律で決められた数字ではありませんが、2016年の熊本地震のあと、被害を受けた家に直下率の低いものが多かったことから注目されるようになりました。ゲームでは、真下に壁のない2階の壁は8割しか効かない設定にしています。マドリックスの間取りのつくり方 初級編で「上の階と下の階がずれないように」と書いているのは、このためです。
重さと連続地震
同じ間取りでも、瓦屋根や太陽光パネルを載せた家は重くなり、必要な壁が増えます。2025年4月からは、実際の重さに応じて必要な壁の量を求めるよう、基準も見直されました。
熊本地震では、震度7の揺れが2日の間に2回来ました。1回目で傷んだ壁は、2回目には本来の強さを出せません。第4章の最後は、その2回を耐えるステージです。
★の数と耐震等級
クリア時の★は、住宅性能表示の耐震等級の考え方に合わせています。必要な強さをぎりぎり満たせば★1、その1.25倍で★2、1.5倍で★3です。耐震等級2が建築基準法の1.25倍、等級3が1.5倍の強さに相当するのと同じ刻みです。
5つの章
- 壁の量壁が足りないと、家は倒れる。
- 壁の強さと予算強い壁は少なくて済む。でも高い。
- バランス量が足りても、偏ると倒れる。
- 重さと連続地震重い家ほど、壁がたくさん要る。
- 2階建て上と下をそろえて支える。
ご注意 ゲームの判定は、考え方を学ぶための簡略モデルです。壁倍率や係数はゲーム用に丸めた値で、実際の住宅の安全性を判定するものではありません。これから建てる家の耐震性は、建築士や住宅会社に構造計算で確かめてもらってください。